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引き裂かれたものたちの胎動
引き裂かれたものたちの胎動
引き裂かれたものたちの胎動
「引き裂かれたものたちの胎動」

1993年 ラブコレクションギャラリー(名古屋)

ものを、再現的には表現しない時、線は、どこまで意識的でありうるだろうか。

無意識とその表出、そして破壊へと連なる営みの内側で必然的に生み出されるものはある。

描き、刷り、また描き、引き裂き、貼り合わせていくという行為の繰り返しの中で意識下の蠢きがあらわれ、再構築という行為のもたらす時間自体が、作品全体を捉えていく。

しかし、重要なのは、偶発的なフォルムの発見ではなく、それら生まれたもの同士の『関係性』である。表出の果てにたどりつく意識的な『型』はそれを補うが、そこからの排臨もやがて訪れるだろう。